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寄宿舎モノの百合。絵はそこまで達者とは感じないが、心理描写は丁寧で設定もよくできており、内容は大変面白い。絵さえ気にならなければ読んでみる価値はあるので、試し読みで見てみるといい。ギムナジウムは大学進学を目的とした中等教育の上位学校を指すようであるが、作中では幼稚園~小学校くらいの少女も登場する。また、通いの生徒はなく、親のいない子供が集められていることから、実質的には孤児院のような印象を受ける。
なお、ギムナジウム(Gymnasium)はドイツ語なので、舞台は恐らくドイツ。作中でも、主人公フィオナと親しいエイミーが「春の夢」※フランツ・シューベルト作 をドイツ語で歌う場面があることからドイツ語圏と考えてよさそう。主人公であるフィオナ/エイミー以外にも複数の女の子同士の関係性が描かれており、上下巻では物足りないくらい脇役の人間関係が丁寧に描かれている。「白銀ギムナジウム」としては上下巻で終わりですが、一応スピンオフも出ているみたい。気になる人は、著者であるひるのつき子さんのX(Twitter)をチェック。
twitterでの反応やあれこれ。
だいぶ前(なんと2014年…!)に出した百合ショートショート集『アイムホーム!』を不定期で上げようと思います。『白銀ギムナジウム』のスピンオフ作品です~。
— ひるのつき子 (@tsukkooo) May 14, 2021
アイムホームだと誰かと被りそうなので #白銀ギムナジウム でまとめます pic.twitter.com/8oFJv3cgpD
X(旧twitter)より引用
この作品でスピンオフを出してもらえるのは大変ありがたい。上下巻に細やかな関係性が描かれているので、続きがないともったいないと思わせてくれる。
125. ひるのつき子先生「白銀ギムナジウム」
— 魔王おゆのみ? (@oyunomi_hom_mad) April 26, 2025
身寄りのない少女を集めた寄宿舎を舞台に
双子を自称するほど仲の良い
フィオナちゃんとエイミーちゃんを中心に描く
上下巻構成の一作。
少女の園での少女同士の関係や
時が流れても貴女と一緒のあの頃が一番幸せだった
みたいな要素がお好きな方はぜひ! pic.twitter.com/iYclSr11m7
X(旧twitter)より引用
ノスタルジックな話が好きな人も多いだろう。卑俗な世の中から逃避する手段があっていいし、あるべきである。