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イラストレーター・ヨシジマシウが描く、“ちょっぴりえっちで毒のある”乙女たちの短編集。魔女と少女、人魚と男装姫、ナースと死神などの幻想的設定が並び、童話やサブカルの扉が百合作品への非日常的な入り口を開く。
各短編は数ページからなるが、その一つひとつが鮮やかな「毒ありのかわいさ」をしなやかに響かせる。甘さだけではなく、ほんのり毒の香りを帯びたキャラクターたちが、“可愛さとは何か”の境界線を揺らすようなユーモアと余裕をもって描かれ、思わず心がざわつく。
構成は短篇ゆえに断片的でありながら、それぞれの語りのテンポやモチーフの遊び心が異なる角度で楽しめる。ユーモアを含んだ狂気や不条理さが印象的で、甘さの裏に潜む独特の味わいが心に残る。