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ストーカー女とプリンス女-沼地どろまる百合短編集- レビュー

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表題作「ストーカー女とプリンス女」をはじめ、全6編の百合コメディを集めた短編集。冒頭の「私の好きな人は女子高のプリンス、ルナ様。見ていることしか出来ないなら…殺すしかない!」という強烈な告白が、思わず息を呑むユーモアと共に物語へ引き込む。

ツンデレと素直な子のすれ違いや、2月29日生まれの特異な設定、先生との“嫁候補”関係など、各話の構成は肩の力を抜いて楽しめる。キャッチーなアイデアとテンポの良い展開で、思わずくすりとしてしまう瞬間が積み重なっていく。

どのエピソードにも、恋の強度をギャグスイッチで反転させるセンスが宿っている。深い感情よりも瞬間を楽しむ構成で、読後に残るのは軽やかでほんのり毒のある余情。ふとしたときに思い出して笑える、そんな後味の短編集。