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複数のカップルが登場し、それぞれの「大好き」の先にある日常を描く構成は、百合ジャンルでは珍しい既婚設定を扱う。笑いと涙を織り交ぜたエピソードは、恋愛を通過点とし、その先の暮らしを物語の中心に据えることで、女の子同士の関係の持続性を描き出す。
恋愛の熱量が落ち着いた後のやり取りや、生活の細部に宿る百合の温かみが印象的。喧嘩やすれ違いも、二人で乗り越える過程が描かれ、結婚をテーマにしながら現実感と理想が交錯する。
オムニバス形式ゆえに深掘りの浅いエピソードもあるが、幅広い関係性を提示する意義は大きい。百合の多様性と恋愛の成熟形を示し、読後に温もりを残す。結婚を題材にすることで、百合の物語が持つ未来像を具体的に提示した作品。