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夏休みを前にした女子高2年1組の賑やかな日常が、プールや肝試しといったイベントを背景に描かれる。女の子同士の無邪気な計画立案や、部活に打ち込む姿が百合の様々な温度感を提示。省エネな生徒とお堅い委員長の関係が一歩前進する場面は、恋愛未満から恋愛への移行点として機能する。
30人全員の関係が同時進行する中で、会話や視線の交わりに百合の機微が宿る。日常の延長線上で育まれる恋愛は自然で、女の子同士の多様な結びつきが浮かび上がる。イベントを契機とした心の変化が群像劇の強みを際立たせる。
完結巻として各関係の結末を描き切るよりも、余韻を残す構成が特徴。百合の持つ柔らかな継続性を感じさせ、恋愛と友情の境界を曖昧にしたまま終えることで、読後の想像余地を広げている。