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付き合っていないのにキスを交わすしいねといちかの関係から始まる番外編。百合的な甘酸っぱさの中に、恋愛への不安や焦りが混ざり、女の子同士の距離感を鮮やかに描く。キスという行為を多様に描く試みが新鮮だ。
しいねの不安は、相手に飽きられるのではという恐れから生まれ、行動を起こす動機となる。百合の甘さと緊張が交互に訪れ、恋愛感情の機微が自然に浮かび上がる。キスのバリエーションが感情表現の幅を広げている。
27ページの短編ながら、二人のやり取りに密度があり、余白を残す終わり方が印象的。百合と恋愛の初期段階にある揺らぎを切り取った、軽やかかつ情緒的な一作。