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この巻では、南陵高校吹奏楽部の緊張感が強い。1stポジションを長く守ってきた片桐に、強豪校からの転校生・相川が現れて、ポジション争いと心の揺らぎが交錯する。百合としての輝きは、友情や競争が育む自然な想いの中にある。
互いに譲れないものがあることで、深く関わらざるを得ない。音楽と夢、友情と恋心が重なりあう空気が、日常の中に感じられる。部活の勝負も感情の対立も自然に重なり、静かだが熱のある関係性が描かれている。
対話と演奏描写を重ねる構成がメリハリを生んでいる。部内の雰囲気や緊張感が背景となり、複雑な感情が描写されている。次巻以降ふたりのこれからを想像したくなる。